春は出会いの季節だと言うのに、わたしが石油王と出会えないのはどうしてですか。

すっかり春ですね、とも言い難い季節ですね。花粉がぽやぽや飛んでいて腹が立ちますね。わたしのところになんてやってこないでさっさと雌蕊にくっつけと思いますね。わたしの粘膜に付着したところで花粉管も伸ばせなければ精細胞も出せず、挙句受粉は完了しません。いいですか、わたしはヒトのメスなんですよ、こっちに来るんじゃありません。杉でもないのに花粉を寄せ付けちゃう、わたしったら罪な女です。ゴメンね、受粉できない雌蕊たち…そう考えるとなんだか優越感ですね。花粉以外は全く寄ってこないんですけどね。やっぱり腹が立ちますね。
ぽやぽや花粉が飛んでいますがぽかぽかしているとぱやぱやお散歩に出かけたくなります。近所の公園にはお花見をしているらしき人がたくさんいました。ほとんど桜は咲いていませんでしたが。お花見している側からするとこの時期桜の木の下で、ならまぁ桜があんまり咲いてなかろうがちょっと残念、早いから仕方ないね、ぐらいの心持ちなのでしょうが、桜の方からしたらどんな心持ちなのですかね。満開になる前に盛り上がられてもちょっと困るんだけど!ベストなパフォーマンスをしている時に来てくれ!なんて気持ちでしょうね。わたしが桜ならその年はもうそれ以上咲くのやめますね、なんか腹立たしいんで。
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